最近、「AIを使った英語の勉強って本当に効果があるの?」「先生の仕事はAIに取られないの?」という質問をよく耳にします。ここでは、英語学習や英検対策に関して、実際に寄せられた質問にひとつずつ丁寧に答えていきます。難しい理論は使わず、言語を学ぶ仕組みをやさしく説明しながら、これからの時代に合った英語の学び方を一緒に考えていきましょう。
Q1. 英検対策にAIは使えますか?
A: はい、AIはとても役に立ちます。たとえばChatGPTなどに「英検準2級のライティング問題を出して」とお願いすれば、すぐにたくさんの問題を作ってくれます。しかも、あなたのレベルや目的に合わせて難易度を調整することもできます。
これは「たくさんの例文を読んだり書いたりするうちに、自然とパターンがわかってくる」という言語習得のしくみにも合っています。こういった“たくさんのやりとり(インプットとアウトプット)”があると、英語はどんどん上達していくんです。AIなら、練習相手が24時間いてくれるようなものなので、とても心強いですよね。
Q2. どんなAIツールがおすすめですか?無料と有料はどう選ぶ?
A: まずは無料のものをいろいろ試してみるのがおすすめです。ChatGPT、Gemini、Claudeなど、いくつもあるので、それぞれを比べてみましょう。
無料でも十分に活用できますが、「毎日使う」「作文の添削をたくさん頼む」といった場面では、有料版の方が制限も少なく、性能も高いので安心して使えます。たとえるなら、英語の本を図書館で借りるのか、自分専用に買うのかの違いに似ています。必要に応じて、少しずつ“自分のAI環境”を整えていくといいですね。
Q3. AIが進化すると、英語の先生は必要なくなりますか?
A: そんなことはありません。むしろ、AIの時代だからこそ、先生の役割はもっと大切になります。
AIは知識を教えるのが得意ですが、「生徒のやる気を引き出す」「わからない気持ちに寄りそう」「人と人をつなぐ」というようなことはできません。先生は、生徒の表情を見て声をかけたり、クラス全体の雰囲気をよくしたり、人間ならではの力を持っています。
英語の勉強には「気持ち」や「安心感」もとても大事です。第二言語習得の研究でも、“安心して間違えられる場所”があると、言語はスムーズに身につくと言われています。だからこそ、AIと先生が協力し合えば、もっと楽しく、もっと深い学びができるのです。
Q4. AIで英作文のチェックをしたら、間違っていたことがあります。どうしたらいいですか?
A: それはとてもいい質問です。AIも完璧ではないので、ときどき間違うことがあります。そんな時は、1つのAIだけに頼らず、別のAIでも同じ質問をして比べてみるのがおすすめです。
また、大切な文を書くときや試験対策をするときには、最新のAI(特に有料版)を使った方が信頼性が高くなります。私たちも、辞書や参考書を複数見比べたり、先生に確認したりしますよね。それと同じように、AIも“複数の目”を使うとより安心です。
AIは、英語学習のとても心強い味方です。でも、使い方を間違えると、逆に混乱してしまうこともあります。だからこそ、AIと人がそれぞれ得意なことを分け合いながら学んでいくことが大切です。
英語は“人と人をつなぐ言葉”。その大切な役目を果たすために、先生も学習者も、AIという新しいツールをうまく使って、もっと豊かな学びを一緒に作っていきましょう。